糖質制限ダイエットで糖化は防げる!?
糖質制限で美肌になる仕組み
糖質制限ダイエットは、糖質の摂取をできるだけ少なくして体重を減らす注目のダイエットとして流行っていますね。
糖質は体内に取り込まれると血糖値が上昇します。エネルギーとして使われると血糖値が下がりますが、余った糖質はエネルギーとして使い切れずに中性脂肪として体内に蓄えられてしまいます。この糖質を最初から余らないように制限して摂取するのが、糖質制限ダイエットです。さらに少し足りないくらいに糖質を制限することによって、糖の代わりに脂質をエネルギー源にして食べてもやせやすい体にします。
一方「糖化」は、余った糖質がたんぱく質と結びつき、肌の老化をはじめ様々な病気の原因になってしまう現象です。糖質制限ダイエットで糖質を控えることは、余った糖質が糖化することを防ぐことにもなります。ダイエットだけでなく、美肌にもなり、老化防止、健康維持につながるのです。
しかし間違った糖質制限ダイエットは糖化防止にならないだけでなく、健康にもよくないダイエットになってしまいます。この後は正しく糖化予防ができる糖質制限のやり方を紹介したいと思います。
糖化予防につながる正しい糖質制限のやり方
糖化予防の効果のある糖質制限ダイエットは、糖質を制限し、食べる順番を意識することで血糖値の上昇を抑える方法です。
そのポイントを5つ紹介します。
- 1、糖質の多い食材は制限する
- 糖質を減らしすぎ、あるいは全く取らないのは逆効果。適度な糖質を摂取する。
- 2、低GI値の食品を取り入れる
- 低GI値は、血糖値の上昇スピード。例えば白米→88、玄米→55なので、血糖値の上昇スピードが緩やかな玄米を選ぶ。
- 3、野菜、おかずはしっかり食べる
- 糖質の制限と一緒に他の食べ物も減らしてしまうと空腹感で長続きしません。
- 4、食べる順番を意識する
- 野菜→汁物→メイン料理(肉、魚)→ご飯、パン
- 5、よく噛んでゆっくり食べる
- 早食いは血糖値を上昇させます。
また次のような方は糖質制限に向いていないので注意が必要です。
- 腎臓機能障害のある人
- 活動性の膵炎がある人
- インスリン注射、経口血糖降下剤を使用している糖尿病の人
- やせすぎの人
白砂糖は糖化を促す
糖質制限ダイエットは糖質を全く取らないものではなく、余分な糖質を控えるダイエットです。体に必要な糖質はしっかり取り入れないといけません。その際注意してほしいのが「白砂糖」。
白砂糖は、精製される段階でビタミンやミネラルが削ぎ落とされます。そのため体内への吸収が早く血糖値が急上昇してしまいます。すると血糖値を下げようとインスリンが分泌されます。インスリンは分泌されるとすぐには減らないため、こんどは一時的に低血糖になり、空腹感を感じまた砂糖がほしくなる、という悪循環に陥ってしまいます。また精製して削ぎ落とされたビタミンには、糖質を燃焼させやすくする働きがあります。体内に入った糖質が素早く燃焼されてエネルギーに変われば、余分な糖質が残って糖化を防ぐことができるのですが、白砂糖にはその作用がないのです。
同じ糖質をとる場合は、精製されていないきび砂糖、黒糖、てんさい糖などを使いましょう。とくにてんさい糖は、血糖値の上昇スピードを示したGI値が低いので、糖化予防としてオススメの糖質です。