体が糖化するコワイ食習慣とその対策
調理法でAGEsが増加
老化の原因物質であるAGEs(糖化最終生成物)の数値は、同じ食品でも調理法によって数値が増えてしまいます。調理法としては、生<茹でる・蒸す<炒める<焼く<揚げる<オーブン焼き、の順でAGE値が上がります。
【牛肉】(kU/100g) | 【鶏肉】(kU/100g) |
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生:707 ロースト:6071 ステーキ(フライパン):10058 |
水炊き:957 唐揚げ:9732 |
【サーモン】(kU/100g) | 【卵】(kU/100g) |
生:528 スモーク:572 焼き鮭(フライパン):3083 |
半熟卵:90 スクランブルエッグ:173 オムレツ(オリーブオイル):337 オムレツ(バター):507 |
【野菜、フルーツ】(kU/100g) | |
きゅうり:31 トマト:23 バナナ:9 りんご:13 |
こうして比較すると、同じ食品でも焼いたり揚げたりすると生の状態よりも格段にAGE値が増えることがわかると思います。また注意が必要なのが電子レンジの使用です。焼いたり揚げたりしたときにつく焼き色がつかないので見た目の変化がなくわかりにくいですが、加熱時間が長くなるほど内部は高温になり、AGE値が増えるといわれています。電子レンジを料理の温め直しで使っている人も多いと思いますが、揚げ物を電子レンジで温め直すとさらにAGE値は増えるので、できるだけ避けましょう。
糖化を防ぐローフードとは
糖化を防ぐ調理法は、ズバリ低温調理です。
ここで注目したいのがローフード。ローフードとは、食材をできるだけ加工しない、生であるいは生に近い状態で食べる食事法です。厳密に言うと48度以下の温度で調理する食事法。野菜や果物に含まれている生きた「酵素」が壊されず、そのまま体に取り入れることができます。酵素には糖化する前に糖を素早くエネルギーにする燃焼効果を高める働きがあるので、糖化を防いでくれます。
また生のままだけの料理だと物足りない人も多いと思います。ローフードに加えおすすめしたいのが和食。和食の特徴は、煮る・蒸す・茹でる調理法でもあります。100度以下の「低温蒸し」をすれば、火を通した料理でもAGE値を低めに抑えることができます。
糖化対策にオススメ!お茶習慣
美味しいものがあふれかえっている現代、糖化を防ぐ食生活はむずかしいという人も多いと思います。そこで簡単にはじめられる糖化予防法として血糖値の上昇を抑える作用があるお茶を紹介します。
- 緑茶
- 甜茶(てんちゃ)
- ドクダミ茶
- ルイボスティー
- 柿の葉茶
- グアバ茶
- クマザサ茶
- バナバ茶
- ブドウ茶
- カモミールティー
1日に飲む量は1〜2杯。これを何回かに分けて飲みます。食前に飲んで食後に上がる血糖値の上昇を抑える、こまめに飲んで血中に常にお茶の成分がある状態にする、などポイントは血糖値の上昇を抑える飲み方をすること。
緑茶は身近な飲み物なので、飲みやすいと思います。カテキンが糖化予防になるので、茶葉の量を増やして高濃度カテキンにすると効果アップ。でもカフェインが気になるという人は、緑茶以外はノンカフェインです。たくさんの種類を紹介したのでいろいろ飲んでみたり、ブレンドしてお気に入りにお茶を作るのもいいと思います。ブレンドするとそれぞれの相乗効果で作用もアップしますよ。